ビビり直しSOS

Robehair, お店, 毛髪修復, 縮毛矯正

最近ホントに多い「ビビリ毛直せますか?」のお問い合わせ。
「酸性矯正が傷まない」
「酸熱トリートメント」

つい先日も同様のブログを発信しました。

どれだけ治るか?
原因がつかめますと戻る可能性もありますが、確実に戻らないとわかることもあります。
経過を見てからお直し、ホームケアを頑張ってもらい髪体力を上げてもらってからお直しと様々な方法の中から最善策を考えます。

今回は右バックネープだけをストランドテストした後に判断させていただくということ、今よりダメージをひどくするつもりはないようにお直しの工程を進めていきますが、万が一ダメージがひどくなったとしてもクレームは受けないとご了承いただきまして作業に入りました。
(実際、変わらなかったことはありますがひどくなったことはありません。)

Before

LINEでのやりとりでたくさんの情報いただけましたので、進め方はある程度描けています。
軟毛、細毛、カラー毛、短い期間での多い履歴。
強いアルカリ薬剤による根折れから始まり、前々回のアルカリ矯正にてビビリの土台を作り、10日前のアルカリ矯正と高熱アイロンが最後の決定打。

施術前の処理。
超高性能補修剤、復旧剤、CMC等脂質、コレステロールを注入して髪強度を上げます。

オクスリの調合も大事。
アイロン前の状態も大事。
酸化方法も大事。

ビビリ直しには行うこと、使うものすべてに意味があります。
これが1つでもわからない人はやめたほうがいいです。
余計にビビらせることが多々あります。

他人から聞いただけ、動画見て出来るほどビビり直しは簡単ではありません。
瞬時の変化に対応出来るスキルがなければ最悪なことになる可能性は多いにあります。

お客さんの髪で挑戦する?
ナンセンスなことです。
然るべき知識とスキルを持ったサロンをお選びください。

After

ストランドテストは右側。

テンションをかけずにドライヤーで乾かしただけです。

前術者による還元不足により高熱アイロン、もしくは水分を残し気味でのアイロン。
どちらにせよ熱焼けの可能性あり。

ざらつきも相当に解消、手触りも良くて引っかからなくなりご本人は喜んでおられましたが、RobeHairとしては70点。次回の宿題とさせていただきました。
ホームケア用品をお買い上げいただきまして髪体力、コンディションを上げていただくことにしました。

ビビらせたお店がよくおっしゃられること。
「トリートメントして直しましょう」
ビビリ毛は物理的に直さないと直りませんし、種類によっては被膜を作ってお直しの邪魔になる場合があります。
トリートメントしたとしてもその時だけで、

スキルのないお店はそのようにしてその場しのぎで終わらせます。
翌日シャンプーするとその場しのぎのトリートメントは何の意味も持たせません。

本日は遠くからお越しいただきありがとうございました。
次はもうひとつ上のクオリティーを目指して行いたいと思います。